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タイトル
ソックリマンワールド。 

 「子ども用のオモチャなんだから、とりあえず、キャラクターを差し替えとけばいいだろ」。昭和の時代にはそんな大人都合のいい加減なオモチャがあふれていたわけですが、本作もそんなスタンスを感じる作品だったりします。とはいえ、ただのキャラクター差し替え作品で終わりにできない魅力もあるわけで。

さあ、今宵も、歴史に埋もれしレトロゲームの魅力を紐解いてみよう。






ブログ代表
こんばんわ、レトロゲームレイダース/ジョーンズ博士です。

今回発掘した作品は、ハドソンが1987年10月にリリースした、PCエンジン用アクションRPG『ビックリマンワールド』。実は、PCエンジンの本隊発売と同時に世に出たローンチタイトルのひとつであり、PCエンジンのハードスペックの凄さを子どもたちに見せつけた作品です。

かくいう私も、停滞するファミコンに見切りをつけて、「これからの時代はPCエンジンだぜ!」と、任天堂を裏切ったユダの一人でした。






広がっていたのは、アクションRPGの新世界!
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ビックリマンワールド-(J)-010

本作の凄いところは、『ドラゴンクエストII』が出た時代に、当時のゲームフリークたちが夢見ていたアクションRPGのカタチを実現していたというところです。

具体的には、「サイドスクロールで、敵の出るフィールドも街もあって、街には武器屋やアイテム屋があって、敵を倒すとお金が手に入り、そのお金を使って街で買い物して、主人公がどんどん強くなっていく」というもの。

今の若者たちにはピン!と来ないかもしれませんが、日本のコンシューマゲーム黎明期、爆発的な人気を誇るRPGというジャンルと、子供向けのACTの融合には、確実なニーズがあったのです。しかし、アクションRPGというのはそもそもゲームバランスの調整が難しく、さらにハードスペック的にいろいろ難しさがありました。

ビックリマンワールド-(J)-007

例えば、パッと見はアクションゲームなんだけど、お金を拾うと画面に「5ゴールドを手に入れた!」と表示されたり。新しい武器を手に入れると画面に「攻撃力があがった!」と表示されたり。まあ、そういう表示が出ることでゲームテンポが崩れてしまうという問題点もあり、いままでそんなゲームは無かったわけです。ところが、この『ビックリマンワールド』は、それをあっけなく実現してしまいました。

ビックリマンワールド-(J)-006

最初に、王様系のキャラクターから、自分の使命と、最初の武器と、自分を守ってくれるアイテムを貰えます。本作でもらえるアイテムは「ふっかつのクスリ」というもので、これはライフがなくなっても一度だけ復活できるというすぐれモノ。太っ腹です、スーパーゼウス!

ビックリマンワールド-(J)-014

本作はステージクリア型のアクションRPG。そのため、各ステージの最後にはボスが待ち受けます。そして、ボスの名前が紹介されます。うーん、これぞRPG感!!

ビックリマンワールド-(J)-016

ボスを倒すと、大量のお金と、次のステージに進むためのカギが手に入ります。カギを取ると画面が替わってしまうので、先にお金をすべて取るようにしましょう。このあたりのアクションゲームっぽさがいいですね。

ビックリマンワールド-(J)-017

敵がわんさか出てくる平原だけがステージではありません。街も存在します。街にはいろいろなお店があるので、旅先で貯めたお金でショッピングを楽しみましょう。楽しめるほどお金に余裕はないのですが(現実もゲームの中も)。

ビックリマンワールド-(J)-018

ブラックゼウスに対抗すべく、12天使の心によって創出された汎用人型決戦兵器ヘラクレイストがただのアイテム屋のオヤジになっていることに少し言いたいことがあるのだが、まあいい。シューズを買うと移動がラクになり、盾にを買うと防御がラクになります。

ビックリマンワールド-(J)-021

盾があると、この通り、カキン!と敵の飛び道具を防ぐことができるのです。『ゼルダの伝説』や『リンクの冒険』のアレだと思ってください。

ビックリマンワールド-(J)-022

ビックリマンワールド-(J)-035

ビックリマンワールド-(J)-037

洞窟、城、海辺、海底と、冒険の舞台はどんどん広がっていきます。

ゲームデザインとしてアクションを主体として作られているため、各ステージ内には滞在が許されている時間が存在します。ゲーム画面にある砂時計がそれを表している仕様です。また、経験値やレベルアップという概念もありません。

そのため、同じところで、同じ敵を倒して…という展開にはならず、最終的にはアクションゲームとしてのウデが問われる作風とはいうものの、先のステージに行くにしたがって、自分が強くなっているということが感じられるRPGっぽさも、またあるのです。事実、これまで3撃で倒せていた敵を1撃で倒せるようになったり。このゲームをやりながら少年時代の私はこう思いました。

「ハドソンが、ファザナドゥでやりたかったのは、こういうことだったのか」。

ハドソンという会社を尊敬し直した瞬間でした。

それからしばらくして、「おいっ、セガのゲーセンに、ビックリマンワールドのパクリゲームがあるぞ」というウワサを聞きつけ、私はそこで『ワンダーボーイ』と『モンスターランド』の存在を知るのでした。はい、本作は、当時セガと仲の良かったデベロッパー・ウエンストン制作の『モンスターランド』の移植版であり、キャラクターのビジュアルをビックリマンキャラクターに替えただけのものだったのです。

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※注意:モンスターランド

『モンスターワールド』の前作『ワンダーボーイ』は、キャラクター替えと一部変更して『高橋名人の冒険島』となっているわけで、これはキャラすげ替え第二弾のような位置づけだったのかも。 なんだよ、褒めたところはすべて『モンスターランド』の功績かよ。

とはいえ、PCエンジンのローンチタイトルとして、外せないタイトルを製作する必要があった手前、優秀作品である『モンスターランド』と、子供向けのプロモーションとして『ビックリマン』を掛け合わせるという戦略は間違ったものではありません。事実、私の場合、ビックリマンだったからこの作品に目がいったという一面はあります。 

それに、一部かわいい女の子キャラクターが出てくるというだけでも、『ビックリマンワールド』はプレイするモチベーションが上がります。本家はモンスターしか出てこないんですよ。こういう原作付きの作品は、バーチャルコンソールなどに出てきませんので、ソフトで持っておくことをお薦めします。

     


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