ニンテンドースーパーファミコン
考察してみました。

この記事は、なぜ、任天堂が今、このタイミングで、『ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ』や『ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン』を発売するのか?について、管理人なりの考察を書いた記事です。結論、マーケティング戦略という話。






ブログ代表
こんばんわ、レトロゲームレイダース/ジョーンズ博士です。

先日、10月5日に『ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン』が発売されました。ネットニュースでも話題になり、供給数が予想よりも多かったため、転売屋さんたちが一斉に弱気な価格設定にするなど、微笑ましい様子も見られたようですね。

そんな中で、「なぜ、今、スーファミなんだ?」、「そんなオモチャよりもスイッチ作れよ!」という声がネットでは散見されたようです。その疑問について、私なりの見解を述べさせていただきます。



答えは、マーケティング戦略です
redline

任天堂は、現在、新ハードである『ニンテンドースイッチ』が好調です。しかし、それを追いかけるだけの戦いはしません。なぜなら、それは先のハード『WiiU』の二の舞になるからです。

『WiiU』の敗因は何だったのか。いろいろ諸説がありますが、一番大きなところはユーザー獲得の失敗だと私は思います。

ご家庭に1台という勢いで普及した『Wii』のユーザーをそのまま『WiiU』に移行させようと計画して作られたデザインでしたが、それは叶いませんでした。ユーザーに新ハードを購入させるだけの動機づけを与えられなかったからです。

『Wii』は、複雑になりすぎていたテレビゲームを、「リモコン操作くらいの単純さで遊べる」というアピールで、新しいライトユーザーの取り込みに成功しましたが、そのユーザーたちに「『WiiU』のほうがもっと面白い」と思わせることができませんでした。

そこには、ソフトラインナップを充実させられなかったなどの問題点もあり、それは、ギミックが特殊なゲーム制作は、作ったゲームをマルチハード展開させたいサード・パーティの思惑とは合わないといった背景もあったわけで。

話がズレましたが、ユーザー獲得というのは、ビジネスを成功させるうえでとても重要であり、ユーザーを獲得できなかったモノは廃れるのです。

では、2010年代のテレビゲームマーケットはどうなっているのか。

市場はシュリンクしています。スマホの手軽さからスマホゲームアプリも増えており、わざわざテレビゲームをやろうというユーザーは10年前に比べて大きく減少しました。街中からゲームショップが閉店。ソフマップが販売するゲーム数を減少させる。そんな時代です。

業界が消滅するかどうかの瀬戸際…。

だからこそ、テレビゲームユーザーを増やさなければなりません。テレビゲームに興味があるユーザーを掘り起こさなければならないのです。

任天堂の新ハード『ニンテンドースイッチ』は不退転の決意がにじみ出ています。これまで、据え置き機と携帯機の二軸で商品展開していましたが、スイッチはその両方の特性を持たせました。それはつまり、(段階的にではありますが)開発力の選択と集中であり、据え置き機と携帯機双方のノウハウを1つの結集させる動きともいえるでしょう。

そして、『ニンテンドースイッチ』のコントローラーや発売しているラインナップを見ればわかりますが、シンプルなコントローラーと複雑な操作を必要としない作品ばかりです。どこか、昔のゲームを思い出させる作風や作品だと思いませんか。

つまり、任天堂の『ニンテンドースイッチ』の販売戦略の中には、「昔はゲームやっていたけど、最近は全然ゲームをやっていない層の取り込み」が含められているということです。だから、ストIIや聖剣伝説がラインナップにあります。

長々と説明してきましたが、今、任天堂が何を考えてどう動いているのかは、こんな感じだと思います。

ここからが、品薄で話題になった『ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ』の話。

あれは、実験的な試みだったと思われます。Wiiのバーチャルコンソールが一定以上の成功しなかったことを考えると、昔のゲームのアプローチには「昔のゲームができる」だけでなく、もう1つパンチが必要でした。そこに、「小さくなったファミコン」というミニチュア要素を入れたら、予想以上にヒットしてしまった…という経緯だと思われます。

これは、任天堂にはうれしい誤算というもので、「ファミコンのゲームを面白いと思う人、懐かしいからやってみようと思う人」は、想定以上にたくさんいたことが証明されたわけです。それは、イコール、『ニンテンドースイッチ』が狙っている、潜在的なテレビゲームやりたい人間が大勢いるということ。

想定以上だったため、商品は品薄状態に。それが逆に話題性を作り、一部の転売屋たちを儲けさせてしまうことになりましたが、2016年~2017年はかつてないほど、昔のゲームに興味関心が集まるという状況が生まれました。任天堂にとっては千載一遇のチャンスです。

『ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン』は、当初、2017年に発売する予定になかったと思われます。ファミコンゲームが注目を集めている時期に発売することで、ユーザーの囲い込みたいという思惑があったと推測されます。

制作を急いだと仮説立てする理由は、『ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン』の収録ラインナップです。『ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ』に比べて、圧倒的に任天堂作品が多いと思いませんか。これは権利契約にかける時間を短縮したためだと私は考えています。

フツウに考えると、もっとスーパーファミコンを代表するゲームはあるはずです。『弟切草』とか、『伝説のオウガバトル』とか、『桃太郎電鉄』とか、『不思議のダンジョン』とか、『真・女神転生』とか。なので、邪推しちゃいますよね。

つまり、

「任天堂が、今、ニンテンドークラシックミニを発売する理由は、ゲーム離れしたユーザーの発掘を目的にしたマーケティング戦略だろう」という話でした。

この考えの通りに行くと、おそらく『ニンテンドークラシックミニ ニンテンドー64』は出ません。今、任天堂が発掘したがっている層とターゲットが異なるからです。また、専用コントローラーが複雑になりますし、価格とラインナップのお得感も出なくなるでしょう。

『ニンテンドースイッチ』の今後の展開としては、任天堂以外のゲームメーカーによる複数作品が入ったレトロゲームパックやかつての名作の復刻作品が出てくるでしょう。同じような目的で制作された『ドラゴンクエストXI』も音声付きでおそらく来るでしょう。

今回は、そんな雑談でした。



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