マーベルランドタイトル
舞台は、大遊園地。

 平和な国コニーランドには、ドラゴン族、妖精族、翼族、地底族の4つの種族が暮らしていました。その中央にあるのが、巨大な遊園地「マーベルランド」。そこは妖精族たちによって治められていた国の中枢です。地底族の魔王モウルは「マーベルランドを制する者はコニーランドの真の統治者になれる」という言い伝えを信じ、マーベルランドに侵攻。他の種族たちをそそのかして、4人の守護妖精たちをさらってしまいました。魔の手に堕ちたマーベルランド。そこに立ち向かう一人の少年がいました。それは、ドラゴン族の王子パコ。彼は一人、マーベルランドの妖精たちを救いに行くのでした。

さあ、今宵も、歴史に埋もれしレトロゲームの魅力を紐解いていこう――。




ブログ代表
こんばんわ、レトロゲームレイダース/ジョーンズ博士です。

今回発掘した作品は、ナムコが1990年1月にアーケードゲームとしてリリースした横スクロールアクションゲーム『マーベルランド』。かの『ワルキューレの伝説』の舞台と同じ名を冠した巨大遊園地が舞台のアクションゲームです。



可愛さと、刹那さと、心細さと
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『マーベルランド』は画面を見て分かる通り、かわいいキャラクターたちが、ファンタジーな遊園地を舞台に、ドッタンバッタン大騒ぎするゲームです。

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フクザツな操作はなく、主人公のパコの攻撃は基本的に「ジャンプ後の踏みつけ」。アイテムを取ると他の攻撃も可能になりますが、とてもシンプルなゲームシステムとなっています。

特徴的なのは、システムII基板の回転機能を活かした、振り子の動きをするバイキングや回転するジェットコースターといったステージギミック。そして、東京ディズニーリゾートのエレクトリカルパレードを彷彿とさせるナムコキャラ総出演のボーナスステージでしょう。

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これによって、キャラクターとステージ演出で、多くの女性ユーザーを惹きつけたそうです。

が、ゲームとしての難易度は結構高く、なかなか先に進めません。

主人公パコがライフ制ではなく、一発KOシステムであり、かつ、ドラゴン族の性能なのか走ってはすべり、飛んではフワフワし、ちょっと扱いにくいところに、突っ込んでくる敵、回転して迫ってくるステージギミックなどがあるわけで。マーベルランドとドラゴン族は相性が悪いようです。

しかし、苦難のない冒険に価値などありません。こんな逆境にも立ち向かうからこそ勇者足りえるわけで。かの堀井雄二さんも言ってました。「勇者とは、諦めない者のことだ」と。

ゆえに、いくらロマンシア風味(かわいいビジュアルに対して内容は超絶難しいゲーム)であろうとも、ここは「歯ごたえのあるアクションゲーム」と考え、立ち向かわなければなりません。



おそらく「企画ありき」の作品
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ナムコのシステムII基板といえば、拡大縮小と回転機能が特長的であり、『アサルト』『オーダイン』『未来忍者』『フェリオス』『ワルキューレの伝説』といった作品では、その機能が演出としてギミックとして使われました。

『マーベルランド』も「システムII基板の特徴を活かしたアクションゲーム」として「遊園地が舞台」というところが先に決まり、もろもろの世界設定は後から決まっていった節が感じられます。

キャラクターデザインや世界設定を担当されたのは、ときた洸一さん。

ファミコンの『カイの冒険』『ケルナグール』『ドラゴンスピリット 新たなる伝説』『えりかとさとるの夢冒険』『ローリングサンダー』、PCエンジンの『ワンダーモモ』『超絶倫人ベラボーマン』『メルヘンメイズ』などのパッケージイラストを描かれていた方です。

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(著者がパッケージのためだけにソフトを買ったカイの冒険)

ワタクシ事で恐縮ですが、私はときた洸一さんのイラストが当時大好きすぎて、ときた洸一さんの描かれたイラストを手に入れるためなら犯罪に手を染めることも厭わなかったほど。当時の落書き帳には、ときたさんイラストの模写ばかりです(ぽっ)。

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(ギャルズアイランドを買ったらこの絵じゃなくてガッカリ)

『ワンダーモモ』なんて、ゲームはそんなに好きじゃなかったけど、ときた洸一さんが描かれたモモを見て一気に大好きになったくらい。私のナムコット人生はときた洸一さんとともにあったと言っても過言ではありません。

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(著者を著しく狂わせたワンダーモモ)

何が言いたいかというと、やっぱり『マーベルランド』という作品も、個人的にはときた洸一さんありきというところが大きいと思っており、正直難しいし、くじけそうになるんだけど、キャラクターやこの世界観があるからこそ、「もう少し頑張ろう」と思えるんじゃないかと。そう思うわけです。

メルヘンな世界構築にあらゆるものを注ぎ込んでいる一作。『ワギャンランド』のノリが好きな人は、おそらくこの作品も好きになれるでしょう。


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