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PC版『SNATCHER』は未完の美というものがあって。ストーリーとしては完結していないのですが、あれはあれで最高でした。そんなPC版の不足部分、もともと構想にあったACT3~5を大きく削ってACT3にまとめた『SNATCHER』の完全版が、PCエンジン版『SNATCHER CD-ROMantic』です。ちなみに『SNATCHER』は、PCエンジンよりも高性能であるプレイステーションとセガサターンに移植されていますが、こちらは開発スタッフが異なり、いろいろ改悪されていてストーリーは同じなんだけどもう別のゲームになっているので、完全版を知りたければ、PCエンジン版『SNATCHER CD-ROMantic』をオススメします。




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こんばんわ、レトロゲームレイダー/ジョーンズです。

今回発掘した作品は、1992年にコナミからPCエンジンSUPER CD-rom2用アドベンチャーとして発売された『SNATCHER CD-ROMantic(スナッチャー シーディーロマンティック)』。『メタルギアソリッド』でお馴染みの小島秀夫監督が昔手がけたPC用アドベンチャーゲームが、PCエンジンにプラットフォームを移し、背景がアニメーションしたり、キャラクターがしゃべったり、完結していなかったストーリーが補完された完全版です。

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スナッチャーって、どんなゲーム?
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普段、そばを4杯食べることにやたら固執したり、経費で暴飲暴食を試みたり、やたらマニアックな映画や特撮知識を披露する、おちゃらけた主人公(ギリアン・シード)が、決めるときはビシッと決める…、そんなテイストのアドベンチャーゲームです。

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映画好きの小島監督らしく、脱走した人造人間レプリカントの処理人の活躍を描いた映画『ブレードランナー』、未来で人類軍の指導者になる男の母親を抹殺するために未来から過去に殺人アンドロイドが送り込まれてくる映画『ターミネーター』の影響を強く受けた、というか足して2で割った感じのお話であり、『ブレードランナー』『ターミネーター』が好きな人ならゼッタイに楽しめると断言できます(笑)。あと、『トータルリコール』とか『デューン 砂の惑星』とかも入っていますね。

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どんなお話なのか?
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舞台は西暦2042年の日本、ネオ・コウベシティ。この街は、いろいろな民族の受け入れを行なっており、日本でありながら日本ではない様相を呈しており、『アキラ』のネオ・トーキョー並に退廃しています。そんなネオ・コウベシティには、ミステリアスな怪事件が起こっていました。

人間に化けているアンドロイドが見つかっているのです。それは、飛行機事故によって偶然発見されました。ネオ・コウベシティ在住のシステムエンジニアと思われる死体から、人間の骨のようなアンドロイドが壊れた状態で見つかったのです。これは、どうやら表面に人工皮膚をまとい、その人間になりすまして生活しているらしい。正体は一切不明。しかし、その痕跡はなぜか、ネオ・コウベシティ周辺で見つかります。

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本人を殺して、その人物に成りすます。相手をスナッチすることから、そのアンドロイドのことは「SNATCHER(スナッチャー)」と呼ばれました。

事態を重く見た警察は、署内に対スナッチャー特殊警察官班、通称「JUNKER(ジャンカー)」を設立。JUNKERには、SNATCHERの調査と破壊が許可されていましたが、SNATCHERの反撃によって多くのJUNKERが犠牲になっていました。そんなSNATCHERとJUNKERの戦いの最前線といえるネオ・コウベシティのJUNKERに1人の男性が配属されるところから、この物語ははじまります。

彼の名は、ギリアン・シード。第13次シベリア探索隊によってシベリアでコールドスリープ状態になっているところを発見されました。長期にわたるコールドスリープの副作用か、自分の名前以外の記憶はほとんどを喪失。ただ、意識不明状態の時につぶやいた「スナッチャー…」のひと言から、記憶を取り戻す手がかりを求めて、自らJUNKERに志願したのです。

ギリアンが配属されてから、ずっと膠着していたSNATCHERとJUNKERの戦いは、大きく進展し始めます。まるでギリアン自身が、この事件に関わる最後のピースであったかのように。

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謎の情報屋、凄腕のバウンティハンター、暗躍する中国人…。営業していないのに稼働している病院、放置されたままの腐乱死体、狙われる関係者、そして神出鬼没の敵…。いないはずの人間が存在し、存在している人間は戸籍上いるはずがない。捜査を進めていくにつれ、50年前に起きた人類の半数を死に至らしめたバイオハザードから、すべてがはじまっていたことが明らかになっていくのでした。

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テンポのいいサイバーパンクADV!
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もともと『SNATCHER』は、PCゲームの第二次アドベンチャーゲームブームの末期に発売された作品であり、かなりテンポよく進める作風です。PCエンジン版では移植に際して、コマンド選択をテンキー操作から十字ボタン操作に変更していますが、より使いやすくなりました。

基本的に、主人公のギリアン・シードと相棒のサポートメカ「メタルギアmk-2」の1人と1体で行動するのですが、ギリアンがボケて、メタルがツッコミを入れるというスタイル。どんな時にも「お笑い」を忘れない、さすがコナミは関西の会社ですね。

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ただし、要所要所で敵との戦闘が発生します。これは銃撃戦となり、油断をしているとダメージを受けすぎてゲームオーバーです。こんな風に、前編にメリとハリがきかされており、プレーヤーを飽きません。

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小島監督作品というと、ちょっと説教臭いテーマがあったりする印象があるかもしれませんが、本作の頃はまだそれがありません。ぶっちゃけ、SFとしてどうだとか、ドラマ的にどうかといった未熟な部分はあるのですが、初期の小島監督の作風を楽しむという点で、小島監督自身が全体指揮を執っているPCエンジン版『SNATCHER CD-ROMantic』は貴重だと思います。







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